Blair Townley (ブレア・タウンリー):ハワイで急成長中のアパレルブランドGet Salty(ゲット・ソルティー)のオーナーデザイナー。ノースカロライナ州出身、ホノルル在住。ハワイのビーチライフスタイルからインスピレーションを得てクリエイトされるプリントデザインが人気のゲット・ソルティー。ローカルビジネスをサポートするというブレアのこだわりで、商品は全てハワイでプリントされている。
ボートレースからアイデアを得てスタートしたブランド
ゲットソルティーはセーリング、カヤック、サーフィン、スキューバダイビングなど海が大好きなオーシャンガール、ブレア・タウンリーが生み出したローカルブランド。ワイキキで開催されたボートレースに出場する際、自分がかぶりたいと思うキャップをどこにも見つけられず、ブレアのライフスタイルを表現した”Get Salty”という文字を入れたキャップを作ったところ、仲間の間で話題に!次々と友人や仲間達からオーダーが入り、生産をくり返していくうちになんとブランドになってしまったのだ。
このキャップの人気の秘密は、何と言っても海を思い切り楽しむというライフスタイルを表現した”Get Salty”のブランドロゴだ。日本人にはピンとこないロゴなのだが、ソルティーというのは、塩分を含んだ水、つまり海水のこと。ゲット・ソルティーとは海をエンジョイしよう!という意味が込められているのだ。そしてこの文句が今ハワイでブレーク中。ローカルはもちろんのこと、英語圏の観光客の間で人気が出て急成長中なのだ。帽子の内側に付いたピンナップガールを意識したマーメイドプリントディティールも人気である。
地元産業をサポートブレアのブランドオーナーとしてのこだわりで、商品のプリントは全てローカルのプリント会社が行っている。地元で生産を行うことで、プロダクションのコントロールが取りやすいというビジネスならではのメリットもあるが、何といっても地元の産業をサポートしていきたいというブレアの思いが地元生産を実現させた。
生産背景以外でも、世界的に活動をしているサーフライダーファウンデーションのハワイ支部から依頼されて、スペシャルバージョンのゲット・ソルティーキャップを提供したり、積極的にハワイのサポートを行うブレア。
家庭菜園で野菜や果物をオーガニックで育てたり、ビニール袋をなるべく使わないように心がけたり、ブレアのライフスタイルはポリシーがあってなんともかっこいいのだ。そして何よりもブレアがハワイのビーチやオーシャンスポーツをエンジョイしている姿は、ゲット・ソルティーのブランドそのものを映し出していっていると言っても過言ではない。まさに、彼女のライフスタイルがブランドになったのである。そして、海を思い切りエンジョイするというライフスタイルを、ブランドを通じて世界に発信していくことが彼女の目標である。
ハワイでのブランディングが見事に成功したゲット・ソルティー。今後は商品展開を増やし、オーガニック素材のものも展開していきたいというブレア。若き起業家の眼はキラキラと輝き、将来の展望までクリアに見えているようだ。