キャロルのテーマはジャングル。デクスターは水。このついたてはそれぞれのテーマが表裏一体となった大傑作。
ハワイ出身のデクスター・ドイは、ハワイ大学でアートを専攻後、ニューヨークに渡りキャリアを積む。
その後、ハワイオアフ島に戻り、様々なコマーシャルアートをてがける。
現在はトリ・リチャードのアートディレクターとしても活躍中。
南カルフォルニア出身のキャロル・ディアンジェロはロサンジェルスのアートスクールでアートを専攻。
その後ハワイに移住。アートの教師としてハワイ大学で教鞭をとり、現在はホノルルコミュティーカレッジでアートを教えている。
絵画制作のかたわら、洋裁も得意なキャロルは、オリジナルアートをプリントした生地でポーチやクラッチバックなどの
オールハンドメイド製品も自らアトリエで製作している。
サブリメーション印刷という、熱でインクを気化させてデザインを転写する技術。絵を描くのが好きなデクスターは、
なるべくコンピューターを使わずにクリエイティブな作品を一つ一つ丁寧に仕上げていく。
デクスターの作品にはいつも波や水がある。
プラスティック袋の使用を削減する目的のために作り始めたトートバック。自分たちのアートをプリントして製作している。
二人で製作しているブランド・Ecolicious/エコリシャスはハワイのブティックやホールフーズなどで販売されている。
ワイキキの喧騒を離れた、手つかずの自然が横たわる場所に彼らのアトリエ兼自宅がある。
二人でくつろぎながら新しいアイデアが生まれることも。ハワイに住むことが作品を産み出す原動力になっていて、そこにキャロルの
アカデミックな作風とデクスターの商業的発想が加わることでユニークな芸術を作り出している、というのがエコリシャスの特徴である。