グレース・ランデザは自身がクリエイトするブランド Seaform Green/シーフォーム・グリーンのオーナーデザイナー。オアフ島北東部ワイアホレ生まれのロコガール。
自然と共に生活しサーフィンや陶芸、手芸を楽しむ中で皮のパンツをリメイクしてクラッチバッグに作り上げたことがSeafoam Greenの始まり。デザイン学校に通っていたわけではなく、縫い方は10代の時に母親から教わったもの。
以後、独学で染色手法、縫製の勉強を続け身につけてきた努力家でもある。高い縫製技術が認められカイルアの人気ブティック、
ムームーヘブンの縫製も担当していた。
ハワイの海や山を思わせる色使い、特にシーフォーム・グリーンの名の由来になっている『海の泡のような色』が作品の随所に見られる。この色のビンテージものが好きなことと、グリーンは無駄な物を出さないアップサイクルをイメージする色であることから名付けたという。
海にほど近いワイアホレにある自宅兼アトリエでデザインから裁断、縫製まですべてグレースが一人で製作している。
シーズンごとに出会った生地を使い、季節を考えて製作にとりかかる。
端切れや使わなくなった皮革をビンテージものや斬新な布と合わせることで、
独自の作品を作り出すアップサイクルの発想は彼女ならでは。
革の色や素材に合わせ生地をコンビネーションして作られるポーチやクラッチ。
今年から絞りの技術を生かした新しいコレクションラインもスタートさせた。
使う染料はすべて植物からできている天然のものを使用している。
染色行程を何度も繰り返しおこない生地を仕上げ、パパイヤ畑の横にあるアトリエの庭先で青空の太陽の下、
一日中干して布地を完成させる。
生地にデザインされた模様のアウトラインはステンシルを使い、アクリル絵の具を使い手書きで模様をつけて仕上げていく。
仕上がった生地は、一枚一枚柄や雰囲気も違いオリジナリティ溢れたミディアムサイズのクラッチバックとなる。
余った残布を利用して製作している皮製のハンドペイントのブレスレット。
一つ一つデザインが違うから作っていて楽しい・・・と話すグレース。細かい作業はグレースの得意とするところ。
丁寧にきっちりと仕事をこなすその人柄がシーフォームグリーンの人気の秘訣でもある。
身につけるだけでハワイを感じることができそう。
ローカルアーティストとコラボレーションで限定品を製作したり、地元の団体とパートナーを組んで売り上げの一部を寄付するなど、ハワイを愛する実直な人柄が反映されたビジネスを展開している。
双子のママになった時に家で子育てをしながら大好きなファッションの仕事をしたいという思いから、2013年にシーフォームグリーンを設立。ローカル達の間で徐々に話題となり、カイルアの人気ファッションブティック・オリーブでも販売をスタート。
日本では2015年6月より七里ケ浜のサーフショップBLUE HORIZONで販売されている。
これからの活躍が期待されるローカルデザイナーの一人である。
ネイティヴハワイアンアート
1123MT PLACE
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