Kehaulani Nielson (ケハウラ二・ニールソン):ハワイ島ケアアウ出身デザイナー、プロフェッショナルフラダンサー。 Kahulale’a (カフラレア)はケハウラ二が手がけるクラッチバッグブランド。ビンテージのハワイアンウェアをアップサイクルして手作りする一点もののバッグ。ファッションは時代を超越し、生まれ変わり新しいストーリーとして語り継がれるという、”Make Your Own Story”が彼女のモットーでありブランドのコンセプトとなっている。
日本でインスピレーションを得たブランドコンセプト
カフラレアのオーナーデザイナーであるケハウラ二は、ハワイ島出身のプロフラダンサー。ハワイアン歌手のエイミー・ハナリアリイのソロダンサーとして8年間、日本公演でパフォーマンスを行ってきたケハウラ二。あるとき、観光で立ち寄った浅草で、おばあさんが着物をリサイクルして作ったポーチを見て、カフラレアのブランド構想がひらめいた。当時は、フラダンサーとして忙しい毎日を送る日々。いつか、ビンテージハワイアンウェアの生地をリサイクルしたバッグブランドを立ち上げようとそのとき誓ったそうだ。
そして、2013年夏、遂にケハウラ二の念願の夢だったバッグブランドを立ち上げることになる。ブランドの名前は、カフラレア。ブランド名は、ケハウラ二の1歳になる愛娘からきている。
ビンテージのハワイアンウェアは、主に60-70年代のムームーやアロハシャツなどで、ハワイはもちろんアメリカ本土などで探して集めてきた貴重なアイテムだ。目を奪われるような美しい生地を、柄の配置を考えながらカッティングして、バッグとして蘇らせる。ビンテージハワイアンウェアのとりこになったケハウラ二。生地の美しさはもちろんのこと、指に絡み付くような何とも言えないさわり心地の良さや斬新な柄は時代を超越した美しさがある、という。ビンテージの生地を通じて、今よりもずっとシンプルであったであろう約半世紀前のハワイのライフスタイルを垣間みることができるような気がする、と語るケハウラ二。一つ一つの服に、当時あったであろうストーリーに思いを巡らすのも楽しみの一つだそうだ。「この鮮やかなムームーを着てルアウに向かう女性の姿や、初めてのデートで着たかもしれないアロハシャツなど、想像するのも楽しいものよ。」
カフラレアのブランドコンセプトは、”Make Your Own Story”。一枚一枚のハワイアンウェアは、60-70年代当時の所有者から、カフラレアのバッグとして蘇ることにより、現代の新しい所有者の元へ移っていく。つまり、新しいストーリーがスタートする、という意味が込められているのだ。そしてこの新しい物語が素晴らしいものであるようにと、オーナーのケハウラ二自身が願いを込めて、一つ一つ手作りして作られるワン・オブ・カインドの1点もののバッグなのだ。プロフラダンサーとして、ハワイと日本で活躍したケハウラ二のファッションデザイナーとしての新しい物語も注目していきたい。