甘い香りにAlohaを感じる、
ハワイ島のバニラ農園へ
ハワイ諸島の中でも一番大きな島、ハワイ島。
地球上の13の気候帯のうち、10もの気候帯を持つ、とてもユニークな島でもあります。
だからこそ、昼間は南国らしい灼熱の日差しが照り付け、夜にはマウナケア山で雪が降る・・・といったこともあり、他島ではめったに見られない植物やハーブもたくさん生息しています。
実はそんなハワイ島には、メキシコやマダガスカル島での栽培が有名な、バニラ農園もあるのです。
ハワイ島でバニラ?と驚かれる方がいても当然で、ここはアメリカで初めて、
そして唯一、商業的にバニラ栽培に成功した場所なのです。
ヒロの空港からおよそ1時間。ハマクアコーストを走りぬけたパアウイロという場所に、ハワイアンバニラカンパニーはあります。
創業者のジムさんがこの農園を始めたのは1989年のこと。
非常に難しいとされるバニラ栽培を成功させたジムさんは、多くの人たちにバニラの魅力を知ってもらいたいと、
農園ツアーも行っています。
私が農園ツアーに参加した日は、アメリカ本土やカナダからの観光客の方たちも。
バニラカンパニーから歩いてすぐの農園へ移動です。
広々としたパアウイロの森の中にあるバニラ農園のバニラは、根にしっかり空気が届き、時に強すぎるハワイの日差しから守るためにシェードがかけられ、つるをつたい、葉が元気に伸びていくように工夫されていました。
普段なかなか目にすることができない、力強いバニラの木に私たち参加者は興味津々。
アメリカで唯一の商業用バニラ栽培農園のジムさんはまさに、全米の中でもバニラにかけての先駆者。
1年にたった1日、4時間しか花を咲かせないと言われるバニラの花のひとつひとつに、
ジムさん達の手で受粉させるという驚くほど繊細なバニラ栽培。
こうして工夫することで上質なバニラを作ることに成功した影には、
日系人のカドオカさんという方の影響が強かったとジムさんは言います。
「私はバニラ栽培をしてみたい、と思ってから、とにかく頑張ったよ。でも当時、本格的なバニラ農園を誰も手がけていない時に
『将来バニラ栽培はハワイでも必ず成功する。』と励ましてくれ、栽培の方法を教え、共に工夫してくれたのが
日本人のカドオカさんなんだ。」と取材していた日本人の私に、ジムさんは自慢するように話してくれました。
ジムさんの農園ツアーで、参加している人たちから、どんどん質問が飛び、皆一様にハワイのバニラの上質さに驚き、その栽培法に感動するのは、カドオカさんから引き継いだハワイでのバニラ栽培への夢とジムさんの情熱が、ツアー参加者に伝わるからなのです。
そして、そんな農園ツアーのあとは、レストランやショップを併設したバニラキッチンへ。
農園ツアーにランチがついた「バニラエクスペリエンス・ランチョン」がおススメです。
特製バニラレモネードと、バニラビーンの香りが十分に活かされたランチプレート。
また、これを食べるためだけにハワイ島に来る価値あり!とまで思わせてくれるバニラアイスクリームつきで大満足です!!
そして、コスメライターとして特筆したいのが、ショツプで販売されている驚くほど上質なジムさんが作るオリジナルコスメたち。
リップ、ボディクリーム、ミストなど、どれもその成分にはバニラオイルやバニラフレイバーがたっぷり含まれています。
実はこのバニラ、そのふくよかな香りが、ストレスを解消し、リラックス効果を与えてくれるという働きがあります。
さらに以外ですが、お肌への保湿効果もあるのです。
ですから、バニラを使ったコスメは私たちにとって、美容効果も期待でき、アロマ効果により心にも嬉しいコスメとなるのです。
そして何より・・・彼の作るコスメの成分表の一番最初には・・
「Love」という文字が書かれています。どのコスメにも必ず・・・。
だから、ジムさんの作るバニラコスメの主成分は「Love」!!
「年齢に関係なく、どんな女性にも使ってほしいんだ。Loveとバニラがたっぷり入ったコスメって・・・
最高のアンチエイジングコスメだと思わないかい?」
そう言って笑うジムさん。そんなジムさんの言葉と愛を信じて、毎日バニラの香りに包まれながらお肌の保湿をする。
ハワイ好き女子にとっては、美容効果バツグン!だと思うのですが・・・。
ハワイ島に降る優しい雨と、日差しと風と湿度。そしてジムさんの丁寧な栽培方法で育つハワイアンバニラ。
バニラの甘い香りはそのまま、まるごとハワイのAloha。
そんなAlohaを感じるための、ハワイ島への旅があっても良いと、改めて思わせてくれた、ジムさんのバニラ農園への旅でした。